2012年11月21日水曜日

time is not money

ドアノブがある。
ドアノブがこっちを見ている。
まだこの部屋にいたいからか
まだ名残惜しい気持ちはあるのか
まだ書き残した手紙はあるのか
それとも
まだ怖気づいてるだけなのか。

人は理由をつけたがる。
動く事も
動かない事にも。
理由なんて所詮、言葉だ。
感情の端くれだ。
永遠に口を塞いだって、まだまだやる事はあるでしょう。
まだまだ伝える手段はいくらでもあるでしょう。

扉の向こう側をイメージする。
全くうまくいかない日があれば
未来は今なんじゃないかな。
未来はひょっとして現在なのかもな。
そう考えるようにしてる。

人間は名札をつけたがる。
過去、未来、今、思い出、記憶、ヴィジョン
全部、君が生きてるんだよ。
全部、僕が選んできたのさ。

だから今が過去でも未来でも本当はどっちだっていいんだ。
大事なのはそんなんじゃない
大事なのは僕らが投げたボールは一直線にしか進まないって事さ。

疑ってもいい
振り返ってもいい
慎重になり過ぎたって構わない
だけど
本当は知っているのさ
このボールは一直線にしか飛ばないって事を。

ドアノブは黙ったままだ。

君が決めるしかないんだ。

印藤