2013年6月7日金曜日

境界線は妄想のブレーキ

独り善がりも悪くないんじゃない。

差し伸べてくれた手を払いのけ

そこでしか体験できない闇もあるだろう。

そこでしか見えない光もあるだろう。

夜の国道沿いにポツンとある
自動販売機の灯りのように
人生は頼りないヒントを手掛かりに
何はなくとも進んでくれる。

対向車の運転席に乗ってる人物は
ハイビームの逆光でシルエットしか見えない。

そう、

僕と僕がすれ違う瞬間なんて
大抵そんなもんだ。

やがてこの国道も海へ出る。

この海岸線には誰もが最期に辿り着くという。

だから一つだけ忘れないでくれ。

ゆっくり進めばいい。

君のスピードは君のモノだ。