2013年10月20日日曜日

月人

近所のファミマに冬のアイスを先取りしようと勇み足の途中

満月を隠す雲の反射に
仮面みたいなモノが浮いていた。

最近ですね
意識していた遠い点が
あるいは離れ離れだった点と点が
僕という真ん中に在る点と
線になって
どんどん繋がっていくような
現象というか、出来事がある。

たくさんある。

全部、思い返せば
伏線を張ったのは自分なんだけれども
とてもクリエイティブな人たちに囲まれて
僕の役割を改めて知る。

此処の所、笑顔で過ごせてる。

誰かを幸せにしたい、というおこがましい行為も
フィードバックされて
やがて鏡の中の僕の皺になる。

叶う事が全てじゃない。

叶えようとする行為が
たとえもがき苦しむ姿に見えても
水面は美しいまま。

そして水中は驚くほど静かだ。

満月が照らす白い腕を
無音の世界から透かして見ると
まるで自分の手が未来に掻き分けて泳いでいるような錯覚になる。

魚たちは知らんぷりで
僕の脇腹の近くを
水流を撫でながら
通り過ぎてゆく。